小梅太夫について
気になる芸人がいます。
“小梅太夫”
女形キャラで、裏声で歌い舞います。その調子のまま一言ネタ、急に血相変えて「チクショー!」で落とします。言い終わると何事もなかったかのようにまた歌いだします。
先日テレビで目撃して衝撃を受けました。ちなみにネタは全く面白くないです。「チクショー!」もあまり笑えません。
ではなぜここまで魅かれるのだろうか?
分析した結果、
・テンションの急な上下からくるギャップが引き起こす笑い
・女形っていう「正解」に対する「パロディ」の笑い
上記の二つが主な原因かと。
前者は、いろんなひとのブログで『「チクショー!」のあと戻る瞬間がたまらない』と多数あったので。たしかに私もあの数秒のひずみに笑ってるんだと思う。
後者は、モダンアートとかの文脈のそれと同じ原理かと。でも小梅太夫はお笑いとして“上演”されてるからそれが笑いに昇華されるのみなんだと思う。ためしに美術館でやってみてほしいんですけどだめかなw
私は彼を見たとき直感で、芸術だなって思ったんですよね(笑)
それはたぶん舞台の笑いに通ずるからじゃないか。
むしろ身体の笑いかもしれない。あるいは、表象の笑い。
それとも、アートの冷たい笑い?
・・・つうか今人のブログでこんな情報が
『以前「梅沢富美男劇団」に所属していた』
やっぱり。
じゃなきゃ思いつかないよなぁあんな芸風。
ネタが構成作家がつくったものだって話もあったけどどうなんだろ。そしたらそれやめたほうがいいよw
話がそれた。
でも梅沢富美男ならなおさらそうだな(梅沢さんに関してはよくしらないけど)
他のお笑いでも、『動き』で笑いを生むor助長させるスタイルってあるけど、それってよっぽど身体の奇妙さを表してる。面白い以上のなにか。
ちなみに小梅太夫に関しては、芸人として真っ向から見るとただの一発ピンで終わってしまう可能性が大いにあるので、企画サイドの人間がいかに面白く使うかにかかってると思う。