no・mad・ic project 2 [-festival]

金森穣の企画第二段。今回はnoismではなく海外で活躍する日本人ダンサーを集めたとのこと。
一言ずつメモ。


・『HIM(Here In Mood)』
構成・演出/金森穣、振付・出演/金森穣、熊谷和徳
初熊谷さん。(世界的リズムタッパー)かっこよかった。。。
コラボというかセッションって感じで、作品としての完成度は高くないなと思ってたら、当初からそのつもりで作っていたらしい。
タップの見方ってあるのだろうか。彼のタップしてる最中の上半身の硬直さが非常に気になった。足はもちろんすごいけど上半身の力の入れ方。
ぶっちゃけ、端的に言えば足は音を聞いてればいいわけで、身体どうこうでいったら足よりその他の部位のほうが面白いんではないかと。。無粋?
金森氏はいつもどおり、うまく踊っていました。二人相性いいんじゃないですかね。


『PASSOMEZZO』
振付/オハッド・ナハリン、出演/稲尾芳文、クリスティン・ヒョット・稲尾
衣装が良くない(笑)しかし1989年初演となれば、いたしかたない。ピナ臭。
たぶんこの二人夫婦だよね。男性はバットシェバの芸術監督だったそう。


『off light』
振付/ケン・オソラ、出演/渡辺れい
好みの感じではあったが展開に抑揚が無いため飽きた。ダンサー自身は結構良かったと思う


『ACT.9』
振付/遠藤康行、出演/遠藤康行、ガブリエラ・イヤコノ。
私の思ういわゆる"ヨーロッパ的コンテンポラリー"ダンス。興味なし。。。


『Dual Axis』
振付・出演/稲尾芳文、クリスティン・ヒョット・稲尾。
新作。『PASSOMEZZO』より良かった。またしても衣装が変、しかしこっちはかのコブドレス的な、意味を感じさせるものだったのでまぁよし。奇形児(この表現まずいのかな、、、)みたいだと思った…
振付のボキャブラリーがユニークかつセクシュアルを感じさせて面白かった。


『Sleepless』
振付/イリ・キリアン、出演/小尻健太、湯浅永麻。
さすがキリアン。かっこよすぎ。美しさに抜けがない。
しかし、女性がいかんせんキリアン作品に向いてる体型じゃない!?のでそれについて動揺しつつ鑑賞してるうちに終了してしまった。もしこれが演出の意向だったら詳細を知りたい。NDT2のダンサーなんだよね。


『Again n' Again』
振付/Andonis Foniadakis、出演/大野千里、コスタス・ツウカス。
これも、まぁいわゆる…かな。でもなんか椿姫(バレエ)のアダージョを彷彿とさせた。もしかしてオマージュとか。
最後のリフレインがよかったですね。あと衣装が素敵だった。
大野さんかなり美人!!


『Post Script』
振付/Paul Lightfoot、Sol Leon、出演/小尻健太、湯浅永麻
キリアン作品を踊った二人、こちらはすごくしっくり来てた。私的全作品中のベスト。
二人のテクニックとパートナーシップがすごく良く出せている振付だったと思う。かなり良いダンサーなので、結局やる作品(振付家の選択)次第かなぁと思う。
どの瞬間、どのポーズ、どの軌道を切りとっても美しい。まるで彫刻作品のような、身体の質感的美を増幅させるフォルム。(もちろんそれはクラシックバレエのいう直線的な美ではなく)素晴らしい。
私はこういう“バレエ”がいちばん快感を感じる“ダンス”だな。快感…官能ね。


『NINA-prototype』
振付/金森穣、出演/井関佐和子
振付が一定の強度を持っていると、それを表象化するダンサーに求められるレベルも上がる。
彼女は決して下手じゃないことは何度も見てるから知ってるけど、ソロで、硬質さというか強靭さみたいなものを舞台で見せるには、もう一歩なのかなぁという気がした。悪くないんだけどね。圧倒的なもんが足りないんだろうなー。もったいないなー。


『3A』
構成・演出/安藤洋子、日野晃、振付/アンデル・ザバラ、シィリル・バルディ、安藤洋子、出演/安藤洋子、シィリル・バルディ、アンデル・ザバラ
安藤洋子って本当に華のある人だと思う。立ってるだけで画になる。
肝心の作品は…日野メソッドやらをよくしらないのでなんともです。どうも特集の本でてるっぽいし、立ち読みしよっと。
衣装もmina perhonenだからどんなのだろーと思ってたけど、個人的には不発。残念。


全体的に、ヨーロッパの自称コンテンポラリーダンスないしバレエっつうのは、結局アンデダンでねじってアイソレーションでしょ?的に考えてるようにしか見えない節がある。
そういうのがあまり好きじゃない。うまいのはうまいのでいいけどさ。


以上、取り急ぎアップしましたー(明日早いので今日はもう寝ます。)