初雪にふんどし

mixi内でかいていた日記&コメント(一部改訂)をうつしました(05.03.03)
28日は、筑波大にかよっている友達の所へ泊まりに行ってきた。 東京からバスで1時間半。小旅行でした
気が知れた友達3人といって、始終食っちゃ寝を繰り返した。 久しぶりにあんなにゆっくりできて、良かったです。 ガキ使がおもしろかった…
次の日の雪がかなり本降りで、冬ソナみたいだった(笑)

バスで東京まで帰ってきて、神楽坂のセッションハウスでやっている「リンゴ企画」というダンスプログラムを見に行く。 これはセッションが年に数回やるプログラムで、今の芸術監督は近藤良平さん。 セッション自体が小さなハコなのでキャパは少ないんだけど、年末にもかかわらず立ち見も出るほど。なのに私らは最前列ど真ん中で見た。それが複雑な感情を起因させることになろうとは…w

事前のアナウンスでは、良平+3(コンドルズ)となっていたので、ミニコンドルズ的なものだろうと思っていたら、ステージ(フロア)上には長い赤い布が一枚。まさか…?と思ってたら本当にそうだった。ふんどしだった。
コンドルズが一昨昨日まで京都公演で、予定が合わなかったらしく、急遽「身体表現サークル」を呼び寄せたとのこと。 身体〜は、ふんどし姿の男性が組体操的なことやったりしながら体で遊ぶ、みたいなことをやってる人たち。結構まぬけなんだけど、先生方の評判はよろしいようで。 私は彼らを見るのは夏の吾妻橋クロッシング以来2回目。 だけど結構たっぷり、しかもこんなに近くで見ちゃったのでなかなか再発見つうか思うところ大きかったです。

はじめて彼らを見たときの印象としては、おもしろいけど飽きる。といった感じで、そこまでいいとは思わなかったのね。 でも今回ずーっと見てるうちに、確かにいくらでも評論的に解釈することも可能だな、と。
一人が手をぶらぶらさせる→もう一人にぶつかって反動でくるっと回る→その動作一連にリズムができる→ぶつかり方が激しくなって客から笑いが起こる みたいのが結構多いんだけど、そういう動きって機械的なもので、体がひとつの装置として機能している。それから何か次の展開が起きる(そこで笑いが入ったり、表情による物語次元の挿入、とか)。その辺の動きとダンスという表現媒体の境目をあからさまにするというか、それこそ身体表現の原点にたちかえって再考察、みたいなことを可能にさせる。
やってる人たちは無表情でず〜っとあれやこれやと色々動きを続けていくから、ぱっと見のふんどし姿とあいまって、何やってるんだろこの人たち・・・っていう気にさせられるんだけど(笑)
あと前に授業でやった、フィボナッチ数列だの黄金比だのが思いだされた。あの人たちもっと広いとこでやれっつったらどうなるんだろう。たぶん数学的見地から見ても面白い考察ができるんではないかな。3人だからコミュニケーションというか掛け合い的要素がかなり多くて、それぞれに役割があって、お互いが機能しあって一つの装置が創り出される、っていうシステムがかなり占める所大きい。だからこそ見てて飽きちゃうんだろうし。構成を結構意識的につくってかないと見せ物としての面白さが減ってくのでは。
身体造形っていう面白さ(美しさ)を、時間というステージの上で面白いものとして展開させるには、各シーンごとに味付けしていくか、もしくはすべてに筋を持たせて起承転結を作っていかないと、鑑賞側に与える快感が持続しない。

一部と二部があるんだけど、二部は良平さんと4人でやってて、そっちのほうが全然面白かった。結構即興が多くて、みんながあせってたり間違えたりしてるのが逆に笑えるんだけど、なんで面白いかっていうとやっぱり良平さんの笑わせ方によるところが大きいと思われる。つまり端的に言えば、身体〜より良平さんの方が人として面白いってことですよ。笑
だって良平さん面白いもん。喋りも面白いし。
あと小道具だのちょっとした台詞だのがあるから、それでどんどん面白いことができる。身体〜だけのは、体だけで(しかも無音)やるから結構淡々としてるんだよね。
おそらく良平さんがあれやこれやと口出しして、あーゆう下世話な笑い(失礼)ができたんでしょう。私はそーいうの大好きだから大いに満足w

身体〜は、でてきて間もないし、まだまだこれから!って感じするから、これからどんどん試行錯誤して新しいことやっていって欲しい。うまく成長すればもっともっと面白いグループになると思う。

それにしても、男性がほぼ全裸でくんずほぐれつっていうのを(しかも汗まみれ)見てると、すごい変な気持ちになる…。。それがいいのか悪いのかも判断つかない、けど、おそらく女性と男性、はたまた性趣向によっても違ってくるだろう。そういう文学的見方も可能かもね。w

セッションとかコンドルズ関係には仲良くしていただいてる方が結構いて、知り合いにもいっぱい会って楽しかったです。
「良いお年を」が恥ずかしがらずにいえるようになったことに大人を感じます(今までが子供すぎたって話ですね)。