no・mad・ic・project

金森穣noism05公演@アートスフィア
2003年に初演したものをnoism05のメンバーで再演、3部構成で7つの小品。
0.Voice 金森穣
1.L 青木尚哉 中野綾子
2.1/60 島地保武 辻本知彦 井関佐和子 佐藤菜美 松室美香
3.WW 金森穣
4.Out of the earth...from heaven 平原慎太郎 松室美香
5.Under the marron tree 井関佐和子
6.La dent-de-lion 木下佳子 清家悠圭 高橋聡子 松室美香 中野綾子
7.Me/mento,4am"ne"siac -1st part-version 2003- 青木尚哉 島地保武 辻本知彦 平原慎太郎 井関佐和子

私が好きなのは
1.L
5.Under the marron tree
7.Me/mento,4am"ne"siac -1st part-version 2003-

1.は中野綾子(研修生)が良かった!さわやかでかわいい。いい意味でバレエっぽかった。ベースがクラシックテクニックっていうのは大前提で、デュオというよりもパドドゥに近い印象。リフトと飛び込みが多かったからじゃないかな。幕が上からと両サイドから一気に閉まってシーン転換、ってのが何回かあって、それがフレームっぽさを増して見せるというか、寓話性が高くなって面白かった。

5.は井関佐和子が好演。感情的な作品なんだけど、それをうまく消化してた。感動した。やっぱり金森除けば彼女が一番熟練している。これはテクニックというより資質の問題。作品は若干ピナっぽさも・・・この作品が初演1998年とかだからか。

7.は音楽が池田亮司、衣装は白のボディスーツ。ちょっとsalっぽい。ここでも井関が男性4人に劣らずかっこよくきめる。ユニゾンはかなり良い!現代版バランシン・・・なんて考えた。あと島地と平原のPOP〜アニメーションっぽい動きがはえてよかった。よく言われているけど、やっぱりせっかく色んな種類のダンサーがいるのだからやっぱりそこをもっと生かしてもいい。まぁ、成長途中だからってのもあるんでしょうけど。

カーテンコールが5回ほどあり、観客席は熱気に包まれていた。やっぱり客層にバレエ臭がする(笑)アフタートークでは、noismが若干アイドル化してきているのを感じた・・・かく言う私も平原くんにどきどきしちゃう!笑 バレエファンってミーハーなんだよねなんか。なんだろ。

全体的には、ダンサーのレベルが上がったなぁ(やっぱりクラシックテクニックが板についてきたのかな)ていうのと、作品のふり幅が広い分趣味も広くて、当たり外れが激しい(笑)まさに、成長途中、模索中って感じがする。今回もやっぱりギエムのコンテンポラリーを思い出した。金森はマリファントとやったことはあるのかなー。

金森穣は池田亮司と相当仲がいいようだ。今回は半分くらい池田亮司だったっぽい。どっちかっていうとこういうレパートリーを今後も精力的にやってほしい。電子音楽にクラシックテクニック、いいよね。でもLみたいな“美しいダンス”も観たいな。

折込によれば、8月にno・mad・ic・project2と称して、海外で活躍する日本人ダンサーと金森穣でやるらしい。そして7月にはnoism05が金森以外の振付師とやる。それが何とまぁ豪華!
近藤良平 黒田育世 アレッシオ=シルヴェストリン !!!

わーお!絶対見に行かなくちゃー!!ってか完売しそうだな。黒田育世とか、どうなんのかなー。まぁあの人もクラシックベースだからやりやすいのかも。アレッシオはそつなくこなしそうですね(笑)
ちなみに会場はせたパブ。お金のにおいがして、こわい・・・笑 また楫屋さん見たし。
公共ホールっつったって色々ですよ。難しいよね。