トヨタコレオグラフィーアワード2006

1日目

・『質量, slide , & . 』 白井 剛 *次代を担う振付家
・『サカリバ』 きたまり
・『親指商事・営業課』 小浜 正寛
・『メクラんラク』 康本 雅子 *オーディエンス賞


2日目 

・『スプートニクギルー』 岡本 真理子
・『へルタースケルター』 山賀 ざくろ
・『ニッポニア・ニッポン』 遠田 誠 *オーディエンス賞
・『広島回転人間』 常樂 泰


今回はサプライズはなしで。w
今回の自分内予想は大方あたりました。


白井剛
トラムの初演からほぼ変更なしのショート版。
私が好きなシーンは砂糖が溶ける映像の逆回転のシーンなんですが今回はカットされてました。
とにかく作品の意図が非常に汲み取りやすい振付・演出。だからこそ評価されるのだしすべき作品。アワードは当然だと個人的には思う。
ダンスって、身体操作を原点にして自分の内側から編み出すものと、空間との関係の中で建築的につくっていくものに分かれると思うんですが、この作品って後者の代表的なものだと思います。
ダンスっていうか舞台芸術として確立しているというか。でも後半は身体ありきのシーンも入ってるけど。
あとやっぱ猛烈にイケメン。w


きたまり
初見。若い(22歳)。
もー最初の一発で舞踏出身です!!!!!みたいなw
とりあえず感じたのは、幼女性に依拠しすぎかな、と。
でもまぁ選ばれたなりの理由があったとすれば構成の上手さなのかな。


小浜正寛
ボクデス&チーム眼鏡。吾妻橋で見てる。
映像のシーンが追加されたかな?あんまり効果を感じなかったけど・・・
一回見てるゆえ再評価しにくい(笑)けど、とりあえず私がすきなのは麺のシーンだな〜
ちょっとダンサーさん頑張りすぎちゃった感あり。もっと適当だとよいかも


康本雅子
これは3回目かな?赤レンガで見たときとはかなり変えてきたと思います。
たしかあの時は時間のほとんどを回ってて、衝撃を受けた覚えが。。。
それゆえちょっと今回のはもの足りない部分があったけど、
それでもダンサーとしてありあまる個性と、振付の奇怪さはやっぱり魅力的。


岡本真理子
この作品は初見。とにかく小道具をつかってしずか〜にやるイメージ。
実は携帯をOFFし忘れてることに気づいて、まともに見れませんでした。。。
でも、白井さんと同じで、空間を遊ぶタイプ。しかもすごい緻密に。
発条トを見たことがないので、非常に見てみたく思います。


山賀ざくろ
ST以来2回目。ST並みの小さいハコじゃないともたないんじゃないかと思ったけど、意外や意外うまく舞台を自分のものにしてた。ハプニングもうまくとりいれつつで・・・
ヘルタースケルターっていうかなり強いものをモチーフにしてるけど、
うまく「山賀ざくろの作品」としてまとめあげてきたなって前回より思った。2回目だから?
なんていったらいいかわからないけど、今回一番踊ってる!って感じたのはこの人。良かったです。


遠田誠
東京コンペ以来2回目。若干変えてきたと思う。
タイトルからしてそうなんだけど、外国に受けるんじゃないかなー。
いわゆる脈脈ときてる「ダンス」っていう筋から外れてないし、そのうえ日常→ダンスの滑稽さをストレートに持ってきてるから。
まこクラはダンスファンには好き嫌いはっきり分かれそうだけど、ダンスあんまり見ない人には絶対好かれるタイプの作風だとも思う。


常樂泰
身体〜はいつも同じ作品を改良してやってると思うんですがどうでしょうかw
でも今日見てて思ったけど、あれすっごいシーン数だよね?練習大変そう・・・
新しいメンバー(?)の一人のキャラをかなり活かしてきてたのがちょっと意外でした。そういうの頼るんだなーって
あと観客が笑うときって、往々にして
「一生懸命やってるけどうまくいかなかった時」
ですよね。
失敗を笑う、というか評価する舞台芸術ってそう無いよなぁ。